冒頭の写真は、酒田港に係留されているイカ釣り漁船を撮影したものです。撮影諸元は、カメラ:ニコマートFTN、レンズ:Auto105mmF2.5C、フィルム:ACROS100、撮影日:2006年3月5日です。ここでは珍しく望遠の105mmを使用しました。この頃の私の撮影スタイルは広角レンズ中心で、望遠使用は稀でした。
 薄っすらと雲がかかっていましたが光の中の撮影で、空の粒状感が優しめです。春の優しい光の中です。

 さてこのフィルム、普通に撮影すると以下のようにくっきりとした写真(同日の酒田港にて撮影)になります。今の高画素デジタルのような精密感がありますね。今から20年近く前の撮影ですがこの精密感。やっぱりACROS100は、当時としては画期的な高性能フィルムだったんですね。当時のキャッチフレーズに、「35mmフィルムで中判並みの、中判フィルムで大判並みの解像感の写真が撮れます」という意味のものがあったように記憶しています。
 このACROS100、冒頭の写真を撮影した頃は”新しいフィルム”ではありますが、廉価であるため私は普通の撮影にどんどん使用していました。本来ならばその高性能でもっと注目されてもよかったと思いますが、その後のデジタルの流れの中で埋もれてしまったような気がします。(ちょっと粒状感とは話がそれましたが)

 同日の酒田港の写真をさらに4枚掲載します。どれも空と海の部分に粒状感があります。ゆったりとした早春の酒田港です。

 4th【粒状感の愉しみ】酒田港 は以上です。

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