フィルムカメラが好きで写真を撮り続けています。これだけデジタルカメラが当たり前となった現在で、なぜフィルムなのかについてはいろいろな理由がありますが、写真の画質をとってみると最大の理由が「快い粒状感」であると思います。
 写真を、被写体の姿を忠実に残すという機能の面からみると、ノイズがゼロというのが理想的であって、現在のデジタルカメラは相当なところまでこの領域に入っています。しかしながら、フィルムライクな粒状感が好まれる場合があるのも事実で、デジタルカメラの機能で「グレインイフェクト」なる機能できれいに仕上げた画像の上にわざわざ「つぶつぶ」を乗せるようなものがあります。
 前置きが長くなりましたが、このフィルムの粒状感をできるだけ大勢の人々に愉しんで頂きたいと常々思っていました。そこで、このポートフォリオのサイトを立ち上げる最初に、この粒状感を取り上げることにしました。最初は、埼玉県の秩父で撮影した写真を取り上げます。

 さて、この最初の投稿の冒頭の写真、秩父を代表する産業であるセメント工場の写真です。撮影諸元は、カメラ:ニコンF3、レンズ:Ai20mmF4、フィルム:イルフォードデルタ400、撮影日:2011年8月30日です。
 中判フィルムではなく35mmフィルムでISO400の高感度、これは粒状感の出やすい組み合わせです。さらに、曇りで光量不足です。ますます粒状感が出ます。粒状感は、空の雲の部分に顕著に出ています。
 この写真、セメント工場と高圧線、それにビニールハウス、それらの上に被さるように荒々しい雲、粒状感が荒涼感をうまく演出していると思います。

 この写真の粒状感は、パソコン上では見ることができますが、スマートフォン上ではちょっと難しいと思いますので、ご了承ねがいます。

 さらに、札所、里山、秩父固有の産業などなど、私が秩父らしいと思うものを選定して以下に掲載しました。すべてフィルムカメラによります。撮影時期は、2003年1月~2013年5月です。掲載サイズに制限がありますので、冒頭の写真ほどは粒状感を確認できませんが、秩父の魅力を愉しんで頂けると思います。

 1st【粒状感の愉しみ】秩父 は以上です。

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